今回は持ち込み自転車でのフルード交換でのお話です。
当店は他店購入者でも区別なく修理をさせていただいております。
転勤族や広島大学などの地方から来られる方、ネット購入などで整備を預け入れる場所がなく困っている方も遠慮なくご来店ください。
中には近隣自転車店では修理しきれず手におえなかった車体や、自店販売のみの修理拒否された自転車等の駆け込み寺的な役割となっています。
今回はSTIレバーのオイル交換で持ち込みいただいた車体のお話
ST-R7020のオイルをいつも通り交換していての出来事
最終確認時にしたハンドルを握り動作確認を行い
何度かブレーキの奥の所で「ニギニギ」と握りこんでいると
「プチッ」
という感覚とともにオイルが顔面に噴出しました。。
最初は何が起こったのかわからず
ひとまず原因追及をしてみることに。
青いアンダーバーの部分からオイルがにじみ出ているので
そこを開けるために
赤丸で囲った部分のねじを開けていきます。
しかしここでも問題発生。
赤丸部分がトルクスネジであり、T10という一般的な最小サイズのものでは適合しません。
「恐らく自転車でもこの部分でしか使わないのではないか」
というサイズですが、開けなければ修復も不可能ですので
近くの工具屋さんでT8サイズのトルクスを調達しました。
中を開けると「ダイヤフラム」という名前のパッキンが入っています。
(オイルが漏れてくるのでウエスで吸収しながら開けてください)
ダイヤフラムをくまなく観察してみると、、
非常にわかりづらいですが、ピンの先に破れがあるのを発見しました。
ほぼ原因はこれであると推測し、パーツを発注。
右ブレーキは左に比べて強く圧がかかるために、弱くなっていて
今回のオイル交換時にとどめを刺してしまったのだと仮定します。
ちなみに今回交換した商品はこちら
品番 Y0C698060
ST-R9120 R.H. LID UNIT
右用のみですが在庫がありますので、即日発送可能。