電動アシスト自転車がアシストしない
当店はパナソニック電動アシスト自転車メーカー認定の「修理サポート店」ですので、時々このような相談を受けることがあります。
※修理サポート店はメーカー直で修理を行える対応窓口があり
どこで購入した車体でも持ち込み可能などの、メーカー基準をクリアした店舗に与えられる認定です。
電動アシスト自転車は半分家電製品のようなものなので自転車屋さんが介入できる範囲もおのずと少なくなってきますが、経験測で概ね破損個所の断定が可能となっています。
さて電動アシスト自転車のアシストしない原因のトップ3(ほぼ100%)が
- バッテリー寿命・電圧不足
- 切り替えスイッチ(スイッチパネル)
- モーターユニット
が原因です。(残りはスピードマグネットや断線)
以下で具体的な症状を確認していきます。
バッテリー寿命
これは内部のセル劣化が原因で5年目以降から発生確率が多くなってくるイメージです。
診断モードもありますがユーザーの簡易的な方法としては
バッテリーの「押」ボタンを長押し10秒です。
これで2-3点灯になった場合は電池容量とともに電圧不足に陥っている可能性が非常に高いです。
その場合は
- 残り50%以上の状態から一気にバッテリーがシャットダウン
- 充電しても満充電にならない
というのが代表的な具体例です。
これに当てはまる場合はバッテリーを交換しなければならず
交換費用 約¥40,000となります。
走れる場合は誤魔化しながら乗り続けるのか、交換してしまうのか悩ましいところです。※バッテリーが異常点滅している場合は走行不可となり速交換の可能性が大です。
その他のバッテリー残量が異常な点滅が流れていた場合は下記公式HPより
対処法などがありますのでご参考ください。
切り替えスイッチ故障
バッテリーの電源を入れるときに触れる「スイッチパネル」です。
※画像は診断中のもので正規画面ではありません
ここが壊れた時の症状は
- 電源が入らない、切れない
- アシストモードや切替ボタンが反応しない
- 液晶が滲んでいる
という特徴が出てきます。
初期では綺麗なパネルでも転倒などをして樹脂部分に傷が入り、その後の大雨などで水分混入→破損というパターンが多いです。(台風直後に多い)
上記リンクにて、パナソニックのスイッチパネル専用部品を注文することが可能です。
対策としては
- 転倒させない(スイッチパネル部分のねじを緩めておく)
- シリコンカバーの着用
で対策可能。
修理交換費用は
パネル+工賃で¥10,000程度である。
(部品はパナソニックが最も安く次いでブリヂストン、ヤマハというイメージ)
モーターユニット交換
電動アシスト自転車の心臓部分であるモーター交換
ここが壊れる際には多くの場合で手元のパネルで「エラーコード」が表示されることが多い。
また表示が消えていても過去にさかのぼってエラー表示を確認することもできる機能が備わっているので安心してください。※パナソニックであれば2016年以降のモデル
ここでの壊れるときの原因としては
- 転倒によりペダル部分に大きな「圧力」が加わりセンサー破損
- モータープーリー(小ギア)からチェーンが外れエラー
- 集電端子プラグの酸化によるエラー
が考えられる。
チェーン外れの場合
上記の※1 ※2からチェーンが外れているとトルク検知が正常に行われずエラーとなります。
これはチェーンを正常な取り回しに戻すのみなので¥500~1,000程度で修理可能
(チェーン調整費用)
集電端子の場合
接触エラーなどの表示が出た際はここを疑いましょう。
集電端子部分をパーツクリーナーなどを含んだウエスで念入りに拭いてください
「接点復活剤」などというものもありますが、メーカー側ではパーツクリーナーを推奨しておりますのでまずはそちらから行うこと。
それでもだめなら
トルクエラー ユニットエラー 過電流エラー
上記エラーコードの場合は駆動ユニット交換です。
パナソニックの修理サポート店へ持ち込みを行うとさらに診断が行えますが
ここまでがご自宅でできるであろう簡易検査項目です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご自宅でやり方がわからなければいつでも販売店や修理サポート認定店へお持ちください^^
下記に過去記事での電動アシスト関連リンクも貼ってありますので興味のある方は読んでみてください。