・TSマークとは
(公財)日本交通管理技術協会が定めたプロの自転車整備士による点検確認を行い
安全が確認された自転車に対してその証として貼り付けることができる
「自転車保険」の一種である
・TSマークの種類
TSマークの種類にはいくつかの種類があります
・青色TS
最も安いTSマークで単体加入のところは初期費用500円ほどで新車購入時につけられるところもあります。
限度額は1000万円で死亡または法律で定められている重度後遺障害(1-7級)
に該当する死傷を負わせ、法律上の損害賠償責任を負った際に支払われます。
・赤色TS
現在最もランクの高い(といっても2種類ですが)
TSマークで単体加入のところは初期費用800円ほどで新車購入時につけられるところもあります。
限度額は1億で死亡または法律で定められている重度後遺障害(1-7級)
に該当する死傷を負わせ、法律上の損害賠償責任を負った際に支払われます。
恐らくこの赤色TSマークが現在主流になっており
取り扱いが最も多いものになります。
・TSマークの問題点
現在(公財)日本交通管理技術協会が発行しているTSマークには
2種類ですがそれぞれの問題点と、独自の問題点があります。
まず青色TSマークですが
人を死傷もしくは後遺障害が残るほどの賠償責任が発生した際に
成年男女はもちろん、ご年配の方々でも賠償額が1000万円以上はほぼ確定事項になります。
それに対して保険金が1,000万円が上限であるために
支払い能力がなければ、被害者は泣き寝入りをするしかなく
何のための保険かわからなくなるというものです。(500円/年なら40円/月程度なので仕方ないのですが)
そして赤色TSマーク
これは賠償責任保険額が一気に1億円までの限度額が出るものですので
後遺障害もしくは死亡させた際にも十分補うことが可能であり
それなりの仕事をしていればたとえ1億円で足が出たとしても
人生ゲームオーバーとなるようなことはまずない制度となっています(賠償においては分納することも認められている)
しかしながら両方の制度の弱点として軽微な傷害には対応していないところが問題であると考えています。
対象となる1-7級相当の重度後遺障害とは
- 両目の失明両目の視力が0.02以下になる
- 聴力の機能不全
- 肘関節以上の切断神経系を犯し、就寝労務に就けないもの
などがあげられる。
バイクや車などでは十分に考えられる上記のものも
一般的なシティサイクルでこのようなことになることは稀である。(速度と質量からの比較)
事故の多くは打撲やむち打ち、骨折どまりになることが多く
せっかくの保険も使用することがかなわず当事者同士の示談交渉のみとなってしまいます。
・新しく登場した緑色TSマーク 緑TS
そして今回12月1日から登場するのが緑TSマークである
従来の赤TS 青TSとは賠償金額以外で異なる点があるので注意していただきたい。
重度後遺障害1-7級の撤廃
これはかなりの朗報で今まで悔しい思いをしていた加害者側の実費での賠償支払いの
条件縛りが撤廃されます。
これにより骨折などの軽微なケガ(時間により回復するという意味で)でも保険金がしっかりと下りることとなり保険としての本質が大いに向上したと考えます。
示談交渉サービス付き
いままで当事者同士で1から10まで行わなくてはならなかった示談交渉もプロの担当者が責任をもって行ってもらえます。
ただでさえ慣れのない示談交渉において、一般の人が自身において経験がないであろう損害賠償の責任を負った状態で行うのですからそこで発生する心労は想像するまでもなく過酷であると思います。
今回付帯する示談交渉がどのようなものかはまだわかりませんが
知識のある専門の第三者が間に入るということで
少なくとも当事者同士の交渉をスムーズにするものという認識で間違いないでしょう。
どこで加入できるのか
2023年5月時点 広島県 東広島市の中では「悠々サイクル」が唯一の取り扱い店舗となっております。
その他の店舗では保険取扱なしもしくは赤 青TSのみの取り扱いとなっております。
安心して自転車を乗車するためにも是非当店へお持ちください。
義務化に関しては下記記事にもリンクを張っておりますので
ご覧いただければと思います。
TSマークのよくある質問
・TSマークの背景
TSマーク付帯保険は万が一事故にあった場合の被害者救済のために設けらえた制度です。
昭和54年当時は自転車保険という認識がかなり薄く(各社そんなになかった)
被害者の泣き寝入りがあったものと思われます。
・TSマークはだれが貼れるのか
自転車安全整備店に勤務している整備士が整備点検を行った自転車に対して貼り付けが行えます。
・TSマークの適用範囲は
自転車の所有者に限らずその自転車を運転していた当事者において支払われます。
まとめ
いかがでしょうか?
いままでの赤色 青色TSマークと比べ物にならないほど使い勝手が良くなったと思います。
自転車保険を検討されている方においては一考の余地ありな商品だと思います。
当店「悠々サイクル」は広島大学 学生団体 リユースチャリシェア様の公式サポート店です。
大学生活の自転車ライフをお手伝いさせていただきますので、お困りのことなどありましたら気軽にご相談ください。
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