2023年9月にGIANTのロングセラーモデル
ESCAPR R3(エスケープR3)のフルモデルチェンジが発表されました。
23'現行型は税込み価格79,200円と高嶺の花となってしまい、エントリークロスと呼ぶのにもどうかという価格設定でした。
今回は価格をしっかりと値下げしてきたので、久々の「とりあえずエスケープ買っとけ」みたいになるのか期待大です。
以下には今期モデルの変更点を、重要度の高い部分から列挙していきます。
2024年モデルの変更点
価格
2023年モデルが税込み79,200円のところ
2024年モデルは税込み66,000円と価格を約20%落としてきたのは消費者としては嬉しいポイントですね^^
フレーム
これはちょっと「うーん」なポイントです。
従来フレームはトップチューブ部分に潰しがきいており薄い形状でした。
2024年モデルになってフレームの形状変更がなされ、丸型のパイプフレーム形状に変更がなされています。
一般的にフレームは潰しがきいたフレームの方にメリットが多く
- 剛性が向上するので少ない金属でフレームを形成できる
- 見た目がすっきりしてカッコいい
という特徴がある代わりに、フレームの精製コストが高くなります。
今回の変更によりそこまでこだわりのないエントリーユーザーに対し、コストという形で還元していく方針だと受け取りました。
重量
2023年 Sサイズ 10.7kg
2024年 Sサイズ 11.1kg
従来比+0.4kg これをどう捉えるかですが、10kg台という大台を超えてしまったのは
軽さを求め来るクロスバイクにとって大きな痛手だと思っています。
フロントフォーク
2023年 クロモリ Cr-mo
2024年 スチール Steer
一般論ではクロスバイクに最適な材料というものがあり
カーボン>アルミニウム>クロモリ>スチール
の順番で性能が良いとされています。
しかしコスト面でも同一の順位となるために、今回の変更点はコスタダウンのための改悪といわざるを得ないでしょう。
ホイール
2023年 GIANT SPINFORCE LITE WheelSet
2024年 Aluminum WheelSet
という変更です。
これ以上の情報がないために、これ「良い変更」なのか「悪い変更」なのかは判断が付きません。
しかし業界内の一般論では「商品名のあるホイール」と「アルミニウムなどの材質のみの記載ホイール」であれば前者の方が高性能である場合がほとんどということは綴っておきます。
タイヤ
2023年 700×30c 「GIANT ESCAPE R TIRE 700x30C」
2023年 700×32c 「KENDA KWEST 700x32C」
引用 GIANT公式サイト
これはタイヤサイズにおいてのメリットデメリットは様々ですが、気になるのはタイヤの銘柄です。
GIANT ESCAPE R TIREは非常にバランスの取れたタイヤでそこそこ寿命も長く個人的には標準タイヤの中では好きな銘柄でした。(アフター製品として販売しているパーツは高品質であることが多い)
しかしKENDA KWESTは過去にも標準タイヤであった時代があるのですが、印象としては「ひび割れまでの期間が短い」という印象をもっています。
(紫外線に対する強度がそこまで高くない)
「消耗品だから交換すれば問題ない」と捉えるか「それもコストの一部」ととらえるかはユーザー次第です。
※KENDAのタイヤは当店でも扱っており、ミドルグレード以上は非常に性能が高く競技の場面でも採用されるブランドです。あくまで「K-WEST」に対する個人的な印象です。
グリップ
2023年 ERGO LOCK ON GRIP
2024年 COMFORT GRIP
※2024年ロックオングリップ
これはどちらもアフター製品はないのですが
標準的な市場価格で考えると
エルゴグリップが2,000円~に対し、ロックオングリップは1,000円~の価格であることが多いです。
まとめ-24 ESCAPEは買いなのか?-
以上の観点により2024年モデルはコストカットの為の順当なグレードダウンを行ったと感じました。
しかし期間、数量限定で販売されていた「2023年 ESCAPE R3 LTD」においては
2023年モデルのフレーム、スペックに対し59,400円という破格の値段設定でした。
今新車購入でエスケープを悩んでいる人は片っ端からGIANT取扱店へ赴き、「R3 LTDモデル」を買うことをお勧めします。
KhodaaBloomもおすすめ
23年モデルのR3 LTDが売り切れであった場合
当店ではコーダーブルームのRAILシリーズをご紹介しています。
※例えばRAIL ACTIVEの場合
- 価格
- 重量
- フォーク素材
- メインコンポーネント
- 主要パーツ
- 付属品
どれをとっても品質の良いものが採用されており価格も安い。
日本ブランドなのでアフターの面でも心配もありません。
(主要ブランドのmarukin自転車はブリヂストンよりも歴史のある老舗メーカー)
※コーダーブルーム(ホダカ)は元々はGIANT傘下グループであり、現在もGIANTと共同で自転車を作成しています。
実質GIANTのコスパをよくしたブランドといっても過言ではない?
当店ネット注文、店舗受け取りシステム
あさひ 店舗受け取りシステム
2024年はこのあたりの価格帯が業界のベンチマークとなることから
今後の各社メーカーの新車発表の価格推移は注目したいところです。
悠々サイクルのおすすめは
「2023年のLTDモデルを購入」or「コーダーブルームを購入」が
最もおすすめの方法と考えていますので、ご参考までに。